隔離病棟での想い
5月29日 4時30分に起きる 晴 検便
顔を洗い髭を剃る それから髪を梳かして一日の始まりです。
5時30分に猛烈に眠気が襲ってきました。
昨日から睡眠薬を代えたからかもしれません。
7時に看護婦さんに起こされました。 午前中はテレビ 今までのことをメモに書きました。
昼食は珍しく エビフライの大きいのが2匹入っていました。
先生からクロマイを半分に減らしてもよいと言われました。
初めて病棟の外に出てもよいと言われ 外といっても病棟内の敷地内ですが 外でクラブを振ってみました。
体力がないからすぐに疲れてしまったんです。
2時30分に 昼寝なんてあまりしたことがないのに 睡眠薬のせいかもしれなません。
3時40分に目が覚める お湯を沸かしてコーヒーを飲む こういう時に会話ができないのは寂しいですね。
看護婦さんが毎日代わるのも あまり良いものではありません。
伝染病患者だと思えば警戒するのはいたしかねないことです。
看護婦さんの仕事は午後5時から翌朝8時までですが 検温と脈拍そして食事の量と便の回数を聞くだけ
あとは私の見張りみたいなもの・・・
6時15分夕食 茶碗蒸しは冷たい 温かいご飯に 温かい汁 熱いぐらいの料理が食べたい・・・
今夜の看護婦さんは話をよく聞いてくれました。 6時半から9時まで二人の看護婦さんが交代で話 退屈しなくてすみました。
9時から刑事というドラマを見て眠る。
5月30日 7時起きる 晴 体温36度
朝食を済ませテレビを見る 今朝は身体の状態がおかしい 眩暈がする クロマイのせいなのか チフス菌のせいなのか 白血球の異常か貧血のような感じがする
10時 回診 体調のことを言いましたら クロマイは止めてもいいとのこと 28日の検査でもチフス菌はシロ 菌はもう出ないだろうということです。
安心して昼まで眠る
12時30分 昼食 この日は食欲がなく 箸もつけずに捨ててしまいました。
1時~3時までぐっすりと眠る
5時 本を読む 赤羽祥道著 自分を磨く 本を読みながら今までの心の使い方に反省させられました。
精神的にはかなり安定してきました。
身体の疲れ感も少なくなり 身体の痺れもなくなり 咳も止まり 仕事に対する意欲も出てきました。
しかし退院をしてすぐに仕事は無理だろう 1ケ月ぐらいはかかると思っていました。
いろいろ考えているうちに 急に親父の事が浮かんできました。
1昨年の暮れから大腸癌を患い ずっと家の2階で寝たきりです。
長い間で会っていないが だいぶ進行しているかもしれない
今の親父は欲もなく 食べるだけの欲だけです。 元気な時に何処かに連れて行ってやればよかったのに 親父と旅行なんてあまり記憶にありません。
母にも随分と苦労をかけてきました。 母の苦労は私の何十倍も苦労だったと思います。 兄が2歳の時に夫が亡くなり 2歳の子供を抱え仕事のできない母は姑に仕えて 気を遣い いつも遠慮をして生きてきた 兄も気の毒だった 幼いときに父親を失い 私の親父には遠慮をしていました。
私の方が積極性もあり 行動力もありましたから 義姉も兄が私に負けないようにと 張り合う気持ちが強かった 私達夫婦と表立った言い争いはありませんでしたが 心の中での葛藤は強かったと思います。
そろそろ私が去らなくてはいけないなと思いました。


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